ニッキー・ヘイリー氏が米大統領選の共和党候補指名を勝ち取るには、来週ニューハンプシャー州でドナルド・トランプ前大統領を下すという番狂わせを演じ、さらにその1カ月後に地元サウスカロライナ州で再びトランプ氏を打ち負かす必要がある。だが問題がある。サウスカロライナ州は「トランプ王国」だ。20日に52歳になるヘイリー氏は、サウスカロライナ州バンバーグという小さな町で育った。クレムソン大学に進み、政治家人生の大半を州内で過ごし、2011年から17年まで同州知事として高い支持を得た。ヘイリー氏がこのように地元と深いつながりがあり、政治で実績を残しているにもかかわらず、トランプ氏(77)はサウスカロライナ州で数カ月前から最有力候補とみなされてきた。アイオワ州党員集会後に共和党候補が絞られる前に実施された州の世論調査の大半で、ヘイリー氏は支持率がトランプ氏を約30ポイント下回った。トランプ氏が約50%またはそれ以上の支持を得たのに対し、ヘイリー氏は約20%、フロリダ州知事ロン・デサンティス氏は10%台前半またはそれ以下だった。