米国の富裕層は相変わらずスイスの時計やその他のぜいたく品を買っているが、一部の高級ブランド企業にとっては十分ではない。
高級時計「ロレックス」の小売りを手掛ける英ウォッチズ・オブ・スイッツランド・グループの株価は18日の市場で3割以上下落した。今年度の営業利益が同社が12月初めに示した見通しより25%低くなる可能性があると発表されたためだ。高級品業界では今年に入ってから2件目の業績の下方修正となる。先週にはトレンチコートメーカーの英バーバリー・グループが、需要の低迷により通期の営業利益が約20%減少すると発表した。
一方、時計・宝飾品ブランドの「カルティエ」や「ジャガー・ルクルト」を傘下に持つスイスの高級時計・宝飾品流通大手フィナンシエール・リシュモンはこのトレンドに逆行している。同社は2023年10-12月期の売上高が前年同期比で8%増加したと発表。株価は18日に11%上昇した。