米国では景気に対する強気の見方が急速に強まっている。米ミシガン大学が19日発表した1月の消費者信頼感指数(速報値)は前月比13%上昇し、前月に続く大幅上昇となった。昨年11月を29%上回り、2カ月の上昇幅としては1991年以来の大きさだった。年齢、所得・教育水準、地域など幅広くセンチメントが改善した。同指数の調査責任者ジョアン・スー氏は、センチメントが回復したことで「経済にいくらか前向きの勢いが加わる公算が大きい」と述べた。根強い高インフレや新型コロナウイルス禍による打撃の余波、リセッション(景気後退)懸念などを背景に、経済が堅調に伸びて雇用が安定しているにもかかわらず、景況感はここ数年悪化していた。