仕事上でセクハラ行為を受けても、いちいち会社へ報告するのも面倒だと思い、被害者が諦めたケースもあっただろう。だが、膨大なメールやチャットの中に埋もれているセクハラメッセージを最新AIが発見してくれるようになった。最新技術で見つかったセクハラメールを一挙公開する。(イトモス研究所所長 小倉健一)
最新AIがセクハラを発見
泣き寝入りを防ぐ
突然だが、下記のメッセージが送られてきたら、あなたはどう思うだろうか。
このようなメッセージが営業員へと送られてくることなど、日常茶飯事だろう。自分が当事者や管理者でなければ、ちょっと笑ってしまうようなバカバカしい文言の数々が実際には送られてくる。いわゆるセクハラ(セクシュアルハラスメント)だ。しかし、怒ったところで、面倒だと考えて、いちいち会社へ報告するなどしていないかもしれない。そして、モチベーションを下げて、会社をやめてしまう。
セクハラは発生しているのに、自ら告発しない限り会社は知らないまま。そんな時代は過去のものになるかもしれない。営業員、販売員のメールや、LINEなどのチャット、テキスト化された通話音声などの膨大な量のデータを、AIが文脈を理解したうえで解析し、セクハラ、もしくはセクハラめいたやりとりを(人間ではわからないようなものも含めて)発見してくれるようになったのだ。