「新NISAは新しい金融機関でやりたい!」という人はどんな手続きが必要? 今開いている新NISAの口座でまだ一回も売買をしていない人は、9月までに手続きをすれば今年の利用からの変更も可能です。ザイの新NISA本の決定版『一番売れてる月刊マネー誌ザイが作った新NISA入門』から、変更手続きのやり方を紹介しましょう。

サービスを吟味して自分に合った金融機関選びを! 

 Q.NISAの金融機関は変更できる?やり方はどうやるの?

 A.利用中&変更先の金融機関の両方で手続きを行って口座開設する!

 手数料が安かったりポイントが貯まったり、NISA口座のサービスは金融機関で異なります。いろいろと調べていくうちに、「新NISAはいままでと違う金融機関で挑戦したい!」と思う人も多いでしょう。

 ただし、NISA口座は1人1口座しか開設できません。だから、新NISAから金融機関を変えたいなら、現在と変更先の金融機関の両方で手続きが必要です。

 手順は以下の通り。

 まず、今現在保有している金融機関では、NISA口座の変更に必要な「勘定廃止通知書」をもらいます。SBI証券や楽天証券などはウェブで申込み、マネックス証券や松井証券などは書類を送ってもらい、記入のうえ郵送して申請します。

 そして、変更先の金融機関では、まず総合口座を開設。次に、NISA口座の開設を申込む際に、元の金融機関から取り寄せた「勘定廃止通知書」を提出します。税務署の審査を無事通過すれば手続きが完了です。

 何も手続きをしていない場合は、新NISAは元の金融機関に引き継がれています。ただし、元の金融機関のNISA口座で、まだ一度も売買していなければ、9月までに金融機関の変更手続きをすれば、今年から変更先の金融機関で新NISAを使うことができます。

 一方で、元の金融機関で一度でも売買していれば、変更先の金融機関での新NISAの利用は2025年からになります。

※本稿は、ダイヤモンド・ザイ編集部編『一番売れてる月刊マネー誌ザイが作った新NISA入門』(ダイヤモンド社)から再構成したものです。