史上最年少で市長となった
四條畷市長の東修平

日テレアナの井田由美日テレアナの井田由美 Photo:JIJI

「しじょうなわて」高校と読む。大阪市の東にあり、奈良県と接するのが四條畷市で、大阪のベッドタウンだ。前身は1903年に創立された大阪府立四條畷中学校だ。略称は「畷高(なわこう)」。

 南北朝時代の1348年、南朝と北朝がぶつかった「四條畷の戦い」の舞台になった場所だ。日本史の教科書にも登場するから、知る人は知るが、四條畷市の人口は約5万4000人で、大都市ではない。

 ただ2017年1月に行われた四條畷市の市長選挙で東修平(1988年10月生まれ、無所属)が初当選した際には、四條畷市はあらためて注目を浴びた。東は当時28歳で、現職首長としては最年少だったからだ。

 東は畷高から京都大工学部大学院を卒業、外務省職員―野村総合研究所員という経歴だった。20年12月の市長選では再選された。その後、兵庫県芦屋市で23年4月に行われた市長選で、26歳の最年少市長が誕生している。

 東のみならず畷高の卒業生は、関西の自治体で活躍するケースが目立つ。

 畷高同窓会の楠葉会元会長・橋本昇治は、大阪府議会議長を務めた。現楠葉会会長・竹内脩は大阪府教育長、大阪府枚方市長を歴任した。

 元京都市長の田辺朋之、元大阪府守口市長の喜多洋三、大阪府門真市の現職市長・宮本一孝、滋賀県守山市の前市長・宮本和宏らもOBだ。

 国政レベルで活躍する気鋭の政治家も出てきている。21年11月から日本維新の会幹事長に就いている藤田文武(1980年生まれ)だ。衆院議員としては当選2回の若手で、全国的な知名度はまだ高くない。

 藤田は、畷高―筑波大体育専門学群を卒業した。高、大でラグビー部に所属し、卒業後は大阪府立高校で保健体育科講師を務めた。2012年に維新政治塾へ一期生として入塾した。