一日たっぷり仕事をした後は仕事から離れた方がいいのは間違いない。オフの時間を取ることで仕事から得られる満足感は高まり、仕事と家庭の利害対立は緩和され、燃え尽き症候群になる可能性は低下する。しかし仕事から離れる――スマートフォンで仕事関係の着信を知らせる通知音をオフにしたり、仕事用のノートパソコンを閉じたり、邪魔されずに好きな活動に時間を使ったり、大切な人と時間を過ごしたりする――ことを嫌がる人が増えている。2019年にアドビが会社員約1000人を調査したところ、回答者の76%が勤務時間後に仕事のメールをチェックすると答えた。グラスドアが最近、会社員2万人以上を対象に実施した調査では、有給休暇中に完全に仕事から離れることができるかという問いに54%が「いいえ」と回答した。おそらくさらに問題なのは、実際に仕事から離れた人が罪悪感を覚えると回答することが多いことだ。
仕事のオンとオフ、切り替えはなぜ難しいか
「常時オン」の労働文化の中では、企業が奨励しても従業員は休みを取ることを恥ずかしく思っている
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