男女の違い、L字カーブって知ってる?

L字カーブL字カーブは女性の雇用問題の縮図 拡大画像表示

 これまでずっと正社員として働いてきた人にとって、定年後に非正規雇用やフリーランスとして働くことはうまくイメージできないかもしれません。しかし、女性の正規雇用比率を年齢階級別にみると、25.29歳をピークに正規雇用比率は右肩下がりで、50.54歳になると正規雇用比率は3割に過ぎません。これはいわゆる「L字カーブ」といわれ、日本の雇用状況をリアルに映し出しています。一方、男性の場合、50代前半での正規雇用比率は7割程度。定年前の働き方において、すでに男女で違いがあることがわかります。

 正社員として長年勤務してきた場合、定年を機に働き方の大きな見直しが迫られます。しかし、すでに契約社員やパートで働いている場合、定年年齢を迎えても、実はそれほど大きく働き方や労働条件が変わることはありません。それは現場仕事を任されていることが多いからといえます。

 人生後半の働き方を考えるとき、定年以降は非正規が主流。自分の都合のよい時間に働くことが可能なため、家事や介護等との両立を大事にしたりプライベートを優先しやすくなったりします。過度な責任やストレスからも解放されるかもしれません。そうして長く働くことができれば、必要以上にお金の心配をせずに暮らすことができます。

【10秒チェック!】女性の正規雇用率のピークは25~29歳。その後は非正規雇用が増えるため、「定年」になって働き方や労働条件が大きく変わることは少ない傾向にあります。