西側諸国の企業は長年、中国企業による模倣行為を巡り苦情を訴えてきた。だが現在では、中国企業も模倣の標的になっている。米コーヒーチェーン大手スターバックスの中国のライバル、ラッキンコーヒー(瑞幸珈琲)はタイで酷似ブランドに商標権を侵害されたとして、法廷闘争を続けてきた。米ニューヨーク市に初出店したばかりの中国の飲料チェーン「HEYTEA(喜茶)」はシンガポールで、ロゴがそっくりの「HEETEA」と対立した。ナイジェリアでは昨年10月、同国初となるリチウム加工工場の立ち上げに伴い華々しいイベントが開かれた。プロジェクトに関わるのはガンフォン・リチウム・インダストリーと呼ばれる地元企業で、米電気自動車(EV)大手テスラのサプライヤーである中国のガンフォン・リチウム・グループとは無関係だ。
模倣される中国の人気ブランド 海外で標的に
外国に進出し現地で人気が広がった中国のブランドはまねされやすくもなっている
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