例年になく経済予測が困難だった2023年にウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の調査で最も正確な予想をしたエコノミストは、大手金融機関ではなく、米テキサス州の小さなカトリック系リベラルアーツ大学に所属する研究者だ。セントメアリーズ大学のベリンダ・ロマン准教授(経済学)は、23年1月のWSJ四半期経済予測調査にビジネス・大学・金融の各界から参加したエコノミスト71人の中でトップに立った。同氏の一連の予測は、政府が年末に発表した実際の数値に最も近かった。多くのエコノミストや連邦準備制度理事会(FRB)は、23年の経済成長は停滞し、失業率は4%を上回ると予想していたが、ロマン氏は違う結果を予想した。