今年1月、米製薬大手イーライリリーの時価総額が米電気自動車(EV)大手テスラを追い抜いた。S&P500種指数の上昇率上位銘柄として、イーライリリーはテスラに代わって超大型7銘柄「マグニフィセント・セブン(M7)」の一角を占めるだけの根拠があることを示している。
イーライリリー株が上昇している主な背景には、同社の肥満症・糖尿病治療薬が急成長を続けるとの見方がある。アナリストらは、同じ有効成分を使った肥満症治療薬「ゼップバウンド」と糖尿病治療略「マンジャロ」が2020年代中に年間400億ドル(約5兆9200億円)超の売り上げを生み出すと予想している。実際、肥満症治療薬と電気自動車(EV)生産の黎明(れいめい)期との間には類似点がある。