3月に行われるロシア大統領選を前にして、現職ウラジーミル・プーチン氏の対立候補たちはある点に自信を持っている。必ず負けるということだ。「プーチンに勝とうとは夢にも思わない。何の意味があるのか」。ロシア自由民主党(LDPR)のレオニード・スルツキー党首は12月に立候補を届け出た後、こう述べた。ロシア自由正義党から出馬するアンドレイ・ボグダノフ候補は、勝算はあるかと問われ、さらにぶっきらぼうに答えた。「もちろんない。私がばかに見えるのか」ロシアによるウクライナ侵攻から2年近くが経過する中、世論調査ではプーチン氏の勝利が確実視されている。そうなれば大統領の任期がさらに6年延長され、スターリン以来最長の連続在任記録となる可能性がある。
プーチン氏の対抗馬は形だけ ロシア大統領選
現職の再選が確実視される中、出馬を許されたライバルも挑む気はなし
有料会員限定
あなたにおすすめ