中国政府の大規模な資金投入は低迷する中国株市場を下支えするかもしれない。だが、相場上昇と中国の未来にとって安定した土台となるのは、落ち込みが続く住宅市場を立て直すことだろう。中国の株式市場では6日、政府が株価下支えの取り組みを強化する考えを示したことを受け、主要株価指数の上昇率が数年ぶりの大きさを記録した。上海と深センに上場する主要銘柄で構成されるCSI300指数は6日と7日を合わせた2日間の上げが4.5%に達し、小型株を対象とするCSI1000指数は12%高と急伸した。中国政府系ファンドの傘下にある中央匯金投資は6日、上場投資信託(ETF)の保有を拡大すると発表し、それまで急落していた小型株は息を吹き返した。さらに、習近平国家主席が同日に証券規制当局者らと会談した可能性をブルームバーグ通信が報じ、相場の上昇が加速した。中国国営メディアは7日、中国の証券規制当局トップの辞任を報じた。