プラットフォームは形式上GA-Bと呼ばれるが、内容を見るとLBX専用であることが一目瞭然。ボディ骨格はフードのアルミ化、ホットスタンプ材の積極的な採用、短ピッチ打点技術や構造用接着剤の採用部位拡大(乗員に近い部分は高減衰タイプを使用)、局部剛性アップ(カウル構造/インパネ内部構造)で軽量&強靭化を徹底。シャシー系ではジオメトリー刷新のフロントサスペンション(キャスタートレールが大きい)、3点締結の入力分離型アッパーサポート、アルミ鍛造ナックル、新開発のショックアブソーバーを採用している。

レクサスのDNAともいえる
“静粛性”も抜かりなし

 FFモデルしか試乗していないが、走りは軽快なのに重厚なフィーリングがある。直進時はタイヤの四隅配置&ワイドトレッドによる踏ん張りが印象的。一方、コーナリング時は前輪依存度が少なめでアンダーステアはほぼ顔を出さない。ドライバーの意のままの走りが可能だ。

 レクサスのDNAともいえる“静粛性”も抜かりなし。音や振動の発生源を抑制する「源流対策」にこだわった点は、初代LSから続くDNAをしっかりと継承。先進安全技術に関しても妥協はなく、最新のLexus Safety System+を採用する。

 LBXはレクサスの中では最も小さなモデルとなる。しかし内容を知れば知るほど既存モデル以上のこだわりを感じる。

(CAR and DRIVER編集部 報告/山本シンヤ 写真/LEXUS+山上博也)

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