自分が「いい雰囲気」のきっかけになる

 対して、優秀だと評価される人は、相手の意図を汲み取ることができます。相手が忙しそうで、指示が足りないのであれば、「こうするのがいいですかね?」「ここまでやっておきますね」と相手が自分に求めていることを予測して動くことができるのです。

 全部を言わなくても、自分の考えを理解してくれる人がいるとまわりの人はかなり働きやすくなるでしょう。

 ここで大事なのは、相手の意図を完璧に理解することではなく、理解しようと努力することです。完全に相手の思考になるのは難しいですが、相手がどういった状況に置かれているかは雰囲気からでもある程度掴めるはずです。

 仕事は基本的にチームプレーです。パスが多少ずれたり、雑だからといって、受け取らないようなことがあってはいけません。相手が忙しそうならば、積極的にフォローをしていきましょう。

「優秀な人」と聞くと、大きな仕事を成し遂げた人のような印象がありますが、そうではありません。「ちょっとしたときに気が利く」というのが、「優秀な人」の持つ大きな特徴です。おわかりの通り、意識だけで誰でもできることですので、ぜひ頭の片隅に入れておいていただけると幸いです。