日本のナショナルデーは
建国記念の日ではない
世界各国には、普通の祝祭日とは区別された特別のナショナルデーがある。海外駐在の大使館などではこの日、各界の名士や現地在住の自国民を大使公邸などに招いてパーティーをする習慣だ。
フランスの革命記念日(7月14日)、アメリカの独立記念日(7月4日)、中国の建国記念日(10月1日)などは、特に華やかだ。
それでは日本のナショナルデーはいつなのかと聞かれたら、多くの人は2月11日の「建国記念の日」と答えるだろう。しかし、実は2月23日の天皇誕生日なのである。
だが、平成の12月23日も、令和の2月23日も、天皇誕生日は国民の間でそれほどインパクトのある日でない。一方、建国記念の日は、右派と左派の過激な人が賛成・反対の集会を開くなど、かなりインパクトのある日という印象がある。
これは、国民にとって非常に不幸なことなので、両者の趣旨を統合し、2月11日を「皇室の日」というナショナルデーとしたらいいのでないかと、私は以前から提案してきた。