八幡和郎
「日本は米に700%関税」トランプ氏はデタラメだと反発する日本人が知らない事実
米国のトランプ大統領は4月2日、「相互関税」と呼ばれる関税を導入すると発表し、日本には24%の追加関税が課されることになった。カナダやメキシコはゼロ、英国は10%、EU(欧州連合)は20%であるから、予想外の仕打ちだし、それを受けて株価も下がっている。こうした厳しい数字を正当化する理由としてトランプ大統領が使ったのが、「日本では、米の輸入関税が700%だ」という指摘である。

京都市の「1万円」宿泊税はとんだ見当違い!外国人客の「観光公害」防止へ今すぐやるべきシンプルすぎる対策とは?
京都に外国人観光客が戻ってきた。新型コロナ禍で頓挫して、中国経済の成長鈍化もあって心配されたが、円安を背景に欧米人などが堅調に増え、中国人も再び増えてきた。インバウンド(外国人観光客)が観光産業の主要な柱になった以上、それに対応しない選択肢はなく、ビジネス上もチャンスだ。ただ、いずれにしても、観光客と市民の日常生活をどう調和させるか、あるいは、観光客にも気持ちよく京都観光を楽しんでもらうためにはどうすればいいのかは、行政や関係者にとって重要な課題であるし、これまでの怠慢は厳しく責められるべきだと思う。

【べらぼう】「田沼意次といえば汚職とワイロ」がとんでもない勘違いなワケ
NHK大河ドラマ『べらぼう』の視聴率が10%を下回ったらしい。遊郭吉原を舞台に、現代ドラマでもあり得ないくらい露骨に色街の生業を描き出しているため、子どもたちに説明するのにも難儀だ。

結局、東大じゃなかったけど…悠仁さま筑波大学進学で宮内庁を悩ませる「頭痛のタネ」
秋篠宮皇嗣家の悠仁さまが筑波大学生命環境学群生物学類の推薦入試に学校推薦入試で合格された。東京大学志望ともいわれたが、もともと希望されていなかったのか、反発を考慮されて断念されたのかは不明だ。国民のムードは、理由はよくわからないが、「東京大学へ行ってほしくない」流れだったので、この決定は好感を持って迎えられており、秋篠宮家に対するバッシングの流れが変わるといいと思う。

【光る君へ】最終回のその後……道長の子孫・白河上皇の「院政」を彩った驚きの男女関係
NHK大河ドラマ「光る君へ」の最終回が15日に放送された。藤原道長のやしゃごに当たる白河院、さらにその孫で、平清盛や源頼朝を翻弄(ほんろう)した後白河院、および、その周辺の男女の話だ。「院政の時代」だが、登場人物のほとんどが道長の子孫である。

【光る君へ】0歳で即位の天皇も?平安時代に幼帝が珍しくなかったワケ
『光る君へ』では、一条天皇を演じた塩野瑛久さんの高貴で端正な顔と、視線や表情だけで感情の移ろいを繊細に表現する演技が、『源氏物語』の雅の世界をみごとに表現していた。それとともに、幼い親王たちのかわいらしさも話題になった。わずか9歳の後一条天皇が、生母・彰子皇太后に抱かれて高御座(たかみくら)に上って即位した。また、親裁を行う際、横に座って耳打ちする祖父・道長の言葉をオウム返しするだけなのも、異様な景色だった。

【光る君へ】道長の子ども12人の「意外な勝ち組」とドラマで描かれなかった「道長の死後」
NHK大河ドラマ「光る君へ」は、いよいよ大詰めで、12月15日放送の最終回では、藤原道長の死あたりまでが描かれるようだ。道長や紫式部が生きた時代は、よほど歴史が好きな人でないとなじみがないが、その後の源平合戦までの百数十年は、さらに知られていない。そこで、「勝ち組」と「負け組」に分かれた道長の12人の子どもたちについて解説しながら、藤原氏全盛から院政の時代を経て武士の時代になるまでを眺めてみよう。

国連委の勧告は「愛子天皇」の追い風にならないと皇室評論家が主張するワケ
女性差別撤廃条約の実施状況を審査する国連の女性差別撤廃委員会(CEDAW)が、スイス・ジュネーブで8年ぶりに開かれ、10月29日に日本政府への勧告を含む「最終見解」を公表した。

愛子さま・佳子さまの「お相手候補」で注目の旧華族はなぜ生まれた?「爵位」めぐり大ブーイングも
愛子さま・佳子さまのお相手候補として、旧華族が脚光を浴びている。華族というのは、戦前の日本にあった制度である。明治維新の後、伝統的な公家だけでなく、旧大名家や維新の功臣の子孫に藩屏として皇室を支えさせるシステムとして考案されたものだ。

「悠仁さまは学習院に行くべき」はおかしい!袋だたきの批判に皇室評論家が反論
悠仁さまの進学先は、学習院以外のどこであっても批判されそうだ。学校推薦やAO入試なら「忖度ありの裏口入学」、ガチンコの一般入試なら「一般国民と争って一人蹴落とした」といわれるだろう。

「女系天皇では解決できない」皇室評論家が旧宮家排除論に反対する理由
皇位継承についての議論で、旧宮家(旧皇族)が脚光を浴びている。保守派にとっては、希望の星だが、女系派からは目の敵にされている。そこで、旧宮家排除論の人々の主張する主たる論点にきちんと反論しておきたいと思う。

パリ五輪はなぜ海外で高く評価されるのか?日本での批判が見当違いすぎるワケ
パリ五輪について、日本ではひどい評価が支配的だ。ところが、海外のメデイアではたいへん評判がいい。もちろん、細かい手順には海外でも批判はあるが、そのチャレンジ精神は不評ではない。日本のメディアが「海外での悪評」として取り上げられているものは、主要な海外メディアで取り上げられていたものでない。

悠仁さま「東大推薦入試」論争が的外れなワケ、「将来の天皇」が進学すべき大学は?
お盆休み前の週刊誌は悠仁さまと愛子さま報道一色であった。愛子さまについては、『週刊文春』が8月1日発売の号で「公務えり好み」や「遅刻の多さ」を批判したのに対し、『女性自身』が愛子さまファンを代弁して、「愛子さま『誹謗(ひぼう)に負けない』祭祀(さいし)にも隠れ奮闘」という記事を出し、両陛下と一緒に祭祀などに出ているのであれば、公務などは無理してしなくてよいと書いている。おかしな話だとは思うが、それは別の回で論じたい。

トランプやハリスと「うまくやれる」日本の首相候補は?留学経験の有無がカギか
バイデン米大統領が不出馬を表明して、カマラ・ハリス副大統領が民主党の大統領候補になる見通しだ。世論調査ではトランプ前大統領と接戦で、ロイター通信が22、23両日に実施した調査では、ハリス氏の全米支持率が44%で、トランプ氏の42%を上回ったと話題になった。

両陛下訪英は成功したものの…「冷や汗もの」の舞台裏【昭和・平成の国賓訪問と比較】
チャールズ国王とキャサリン妃のがん治療、皇后雅子さまのご体調不安定、さらに英国の総選挙で大忙しという状況のもとで挙行された両陛下の英国国賓訪問だが、大きな混乱なく終わった。「成功」をお祝いし、日英の関係者の仕事に敬意を表したい。

「愛子さまと佳子さまの結婚」を1人で邪魔している大物政治家の名前とは?
小泉内閣の時、女系天皇を可能にする案が検討されたが、悠仁さまの誕生で沙汰やみになった。とはいえ、公務の担い手は減っているし、悠仁さまに男子がいなかったときの備えも必要なので、各党間の意見集約が進み、この通常国会で合意しそうだった。ところが、立憲民主党の頑強な反対で先送りになった。

愛子さまの「お相手候補」から人気俳優まで、識者が選ぶ「日本を動かす新名家」とは?
『「実現すればパーフェクト婚以上」佳子さまのお相手候補、島津一門のスゴすぎる系譜…たった1つの「懸念材料」とは?』という記事は反響が大きかった。日本人は、家柄の釣り合った結婚が好きらしい。

蓮舫氏がウソで隠し続けた「二重国籍」のおいしすぎる実態とは?
東京都知事選挙に蓮舫氏が立候補を表明したことを機に、二重国籍問題がクローズアップされている。蓮舫氏の二重国籍は、2016年に私があぶり出したもので、『蓮舫「二重国籍」のデタラメ』(飛鳥新社)という本にまとめているが、ここでは蓮舫氏の話題を離れて、ビジネスなどの世界でも問題になる二重国籍(厳密には三つ以上の国籍も含めた多重国籍)一般について論じたい。

「実現すればパーフェクト婚以上」佳子さまのお相手候補、島津一門のスゴすぎる系譜…たった1つの「懸念材料」とは?
ギリシャを訪問されていた秋篠宮皇嗣家の佳子さまだが、週刊誌やインターネットメディアにおいて、有力な結婚相手候補が浮上したと話題になっている。お相手候補は一般人なのでAさんということになっているが、島津一門で玉里家と通称される旧公爵家の御曹司であることが報じられている。

「岸田首相もお粗末だが後継候補はさらに……」上川外相が首相にふさわしくないワケ
日本は20世紀の後半、経済は絶賛され続けたが、政治と外交の評判はよろしくなかった。「経済は一流だが、政治・外交は三流」などといわれていた。ところが、安倍晋三首相の登場で、「経済成長は世界最低水準だが、政治は先進国の中で最も安定し、外交では安倍首相が世界で最も尊敬される指導者の一人だ」とすらいわれた。
