自営業者やフリーランスにとって確定申告時期は例年修羅場であるが、申告作業がこれほどストレスが溜まる年もなかなかないだろう。庶民は「脱税は、犯罪」と厳しい取り締まりを受ける一方で、裏金問題が次々と明らかになった自民党の議員は悠々としているのだから。巷に渦巻く「やってられるか!」の阿鼻叫喚に耳を傾けよう。(フリーライター 鎌田和歌)
庶民は少額でも徹底処分
なのに自民党議員は?
今月、川崎市の教育委員会が出張旅費をたびたび不正受給していたとして、教職員ら78人を大量処分したと発表した。
【参考】2月15日付 東京新聞
https://www.tokyo-np.co.jp/article/309543
報道によれば、136人による不正受給は総額約104万円で、回数は最大で1人105回、額は計8万4297円が最多。すでに全額返納されているという。記事を読むと、出張先に本来認められていない自家用車を使ったのに、公共交通機関の旅費を請求したというもので、公共交通機関が少ない場所、時間帯においてやむを得ず、というケースもあったと推測されている。
この報道に対するネット上の反応を見ると、職員らに対する批判もあるが、同時に冷めた意見も散見される。
「裏金議員のお咎めは?」「自民党議員じゃなかったらちゃんと処分するんだ」
などである。最も多い人で不正受給が8万4297円だったことを挙げ、自民党議員のパーティー券によるキックバック額と比べるユーザーも。
教職員の交通費不正受給は批判を受けて当然ではあるが、それならもっと大胆なことをしていた政治家の皆様は……?というのは、庶民からの当然の感慨だろう。