記憶に残りにくい過去の不祥事
次の選挙までに絶対に忘れない

 しかしおそらく、自民党議員への抗議の気持ちで実際に確定申告をボイコットする人も、確定申告窓口でクレームを言う人も少数派であろう。

 確定申告をボイコットして痛い目に遭うのは結局自分であるし、直接関係のない役所の窓口担当者で鬱憤を晴らしても、担当者に対する迷惑行為を処理されるだけで、政治家には届かないと容易に推測できるからだ。

 庶民にできるのは淡々と確定申告作業を進めることだけなのかと思うと、無力感に苛まれてしまう。

 唯一の希望は、岸田内閣と自民党の支持率が下がり続けていることだろうか。

【参考】(2月19日/FNNプライムオンライン)
https://www.fnn.jp/articles/-/659714

 上記の調査では、裏金問題の「不記載議員」が国会の政治倫理審査会で説明するべきかどうかについての質問に、89.0%が「説明するべき」と回答している。

 先述した「自民党裏金リスト」サイトでは、トップに「なかなか忘れられがちな過去の不祥事。思い出せるように一覧にまとめました。選挙の時などお役立ていただければ幸いです」という説明がある。

 庶民ばかりが税金を厳しく取り立てられるように感じて仕方ないこの状況を、周囲の人と愚痴ることも必要だ。人と話すことによって、人は忘れづらくなるからだ。次の選挙まで忘れないようにしよう。それを誓うばかりである。