よくもまあ、揃いも揃って……
「自民党裏金リスト」も制作される

 「自民党裏金リスト」というサイトを作った人もいるようだ。

【参考】自民党裏金リスト
http://onyancopon.starfree.jp/uraganejimin/

 このサイトでは安倍派「清和政策研究会」と二階派「志師会」に分けて、それぞれ五十音順に議員の顔写真と名前が掲載されている。クリックすると、それぞれについて明らかになった「裏金」の額が表示される。

 報道では、どうしても大物議員や3000万円を超えるような「裏金」額の議員に焦点があてられがちだが、顔写真付きリストで並べられると、よくもまあ揃いも揃って、と言いたくなる。

 数百万円、数千万円といった金額が並ぶので、ついつい二桁万円ぐらいなら「少ない」と感じてしまうのだが、処分された川崎市職員の最多不正額が8万円そこそこだったことを考えると、与党議員の金銭感覚がいかに庶民とかけ離れているかがわかる。

 一連の問題で、これまで逮捕された自民党議員は池田佳隆議員ひとり。大野泰正議員が在宅起訴、谷川弥一議員が略式起訴され、谷川議員は議員辞職したものの、同じく数千万円以上の”裏金”が報じられている二階俊博議員、萩生田光一議員、山谷えり子議員らは、早くも逃げ切った雰囲気を出しているように見える。

 意図的に不正を行ったと立証するための捜査は困難を極めるのであろうと理解しつつも、やるせなさが残る。正直者がバカを見るような世の中だという印象を与えているのは、間違いなく裏金疑惑の議員たちである。