「食事は、週7で外食か弁当」「家族に任せっぱなし」「いざ作っても、正解がわからない!」──便利な時代になろうと、現代人の料理の悩みは尽きません自炊上手になれば、自分の好きな味を食べられ、家計節約、健康管理もできるなどいいことずくめ。それをわかっていても、料理を始めるきっかけが作れない人も多いでしょう。
少ない材料で作れる/時短/ボリューム満点と3拍子そろったイタリア料理こそ、自炊の突破口だと提案するのが『プロの味が最速でつくれる! 落合式イタリアン』。本書は、料理人人生60年のイタリア料理の伝説シェフ・落合務氏の集大成にして入門レシピ本ひとりでも家族でも作りやすいパスタ、肉料理、野菜レシピ、ドルチェまで56品を紹介。プロのシェフとして、ときに家庭人として、同じ料理を何度も作ってきた百戦錬磨のコツを教わります。

プロの味が最速でつくれる! 落合式イタリアン

闘病を経て、野菜中心の食生活に

 コロナでみんなが外出を控えていた時期、実は僕は闘病していました。

「ラ・ベットラ」を次世代に引き渡して、これでちょっとラクできるかなと思っていた矢先、2021年にがんが見つかったんです。3週間入院して、1年かけて抗がん剤治療をして、なんとか寛解という言葉をもらえました。

 抗がん剤治療をすると食欲がなくなるんだけど、負けるもんかと一所懸命食べていたら太っちゃって。それで、今まで家では料理をしなかったけど、コロナ禍で外に出られないし、ダイエット目的で自炊をするようになったんです。

 ミネストローネ、ブロッコリーなど青い野菜のアーリオ・オーリオ、野菜たっぷりのパスタ……。こうした野菜中心の食事を作って食べていたら、あっという間に6、7kgやせたんですよ。こんなにかんたんにやせられるんだ、と思いましたね。

 告白すると、僕は野菜があまり好きではなかったんです。でも自炊をしてあらためて思った。イタリア料理は野菜をおいしく食べられる料理なんですよね。それに一度にたくさん作りおきできるものも多く、毎日繰り返し食べても飽きない! イタリア料理はシンプルだから、本当に飽きないんです。