【マンガ】申請漏れで大損!?60歳過ぎて届いた「年金書類」をほったらかしていた夫婦の悲惨『おふたりさま夫婦、老活始めました。〜どうなる⁉︎私たちの老後〜』(c)堀田あきお&かよ/ぶんか社

漫画家の堀田あきお、かよ夫婦が、自分たちの「老活」や「終活」を描いたコミックエッセイ『おふたりさま夫婦、老活はじめました。〜どうなる⁉︎〜私たちの老後〜』(ぶんか社)。2人の体験をもとに、老後について考える新連載の第2回は「年金」について。受給開始の時になって慌てないように、堀田夫婦と一緒に予習しよう。(ダイヤモンド・ライフ編集部編集委員 小野真枝)

「生年月日」と「性別」で開始年齢が決まる
特別に支給される年金

「制度が複雑でわかりにくい」「自分がもらう頃には、どうせ支給時期も金額も変わってるだろう」――年金について気になってはいるが、事前に調べることを放棄している人は多いのではないだろうか。特に現役世代は、忙しい毎日の中で、今後どうなるかわからない老後の年金について考える余裕はないはずだ。

 しかし、少しでも予習して概要を把握しておくことは、将来の「もらい忘れ」をなくすための予防線となる。

 1985(昭和60)年の法改正によって、厚生年金保険の受給開始年齢が60歳から65歳に引き上げられたと同時に、「特別支給の老齢厚生年金」が設けられたのをご存じだろうか。受給開始年齢を段階的に、かつスムーズに引き上げることが目的だ。

 2024年3月現在も続行中のこの制度で年金を受け取ることができるのは、厚生年金保険等に1年以上加入していたことがある、老齢基礎年金の受給資格期間がある(10年)などが要件となる。「生年月日」と「性別」に応じてそれぞれ受給開始年齢が異なり、対象は、男性が1961(昭和36)年、女性が1966(昭和41)年の4月1日以前に生まれた人だ。

 第1話で「老活」「終活」を始める決意をした堀田夫妻。夫のあきおは昭和31年生まれで、かつて手塚プロダクションに勤めていた2年ちょっとの間に厚生年金保険に加入していたので、「特別支給の老齢厚生年金」受給の資格がある。

 ただし年金は、黙っていてはもらえないーー。

 受給開始年齢になる3カ月前には、「年金請求手続きのご案内」と「年金請求書(事前送付用)」が年金機構から本人宛てに届くので、案内に従って地域の年金事務所で手続きをする必要がある。

 ところがあきおは、支給予定年齢の62歳(当時)になる少し前に届いたその案内を、「どーせいつもの年金額を計算したやつだろ?」と、9カ月間放置してしまった。案内に気づいて開封し、「何いってるかさっぱりわからない」書面を妻のかよの助けを借りて読み、ようやく申請が必要だと分かったのである。

 慌てて住民票を取って地域の年金事務所に申請に行くが、そこで判明したのが、「すでに特別支給の老齢厚生年金の支給が始まっている」ということ。「書類がきた時に、すぐ中を見ないから損した!」と、かよに怒りをぶつけるあきおだった。
 
 時すでに遅し⁉︎ 果たしてあきおは、もらいそびれた年金を取り戻すことができるのか。行く末は、『おふたりさま夫婦、老活はじめました。』の第2話で確認してほしい。