パ・リーグ3連覇を達成したオリックス・バファローズは、2005年にオリックス・ブルーウェーブが大阪近鉄バファローズを吸収合併するかたちで発足したプロ野球チームだ。オリックスは合併当初、大阪市内に本拠地を持ちながらも、チーム成績が振るわずファン獲得に苦心した。
そこで、オリックスは12年に、ファンクラブ会員向けの顧客管理システムを導入。ファンの傾向について分析を開始した。その結果、男性ファンはチームを応援する一方で、女性ファンは選手個人を応援する傾向が示された。そこで、女性ファン獲得に向け、選手個人のグッズのバリエーションを増やしたほか、選手との接点を持てるイベントを企画することに注力した。