「12年3億2500万ドル」山本由伸も…MLB球団と高額契約を結ぶ投手が好成績だった指標とは?Photo:AFLO
*本記事はきんざいOnlineからの転載です。

 プロ野球の先発投手にとって「勝利」という記録は最も目標とすべき指標とされている。しかし、例えば、9イニングを完投して1失点で抑えても、味方打線の援護がゼロ点で試合が終われば、その投手の記録は「敗戦」である。

 このように勝利の記録は投手自身の力量に加え、自チームの攻撃力に依存する。そのため、自チームの援護点に影響を受けない先発投手の評価指標として作られたのが、クオリティースタート(Quality Start=QS)である。QSは、先発投手が6イニング以上登板し、自責点3以内に抑えたときに記録される。

 中日の柳裕也選手は2023年シーズンに24試合に先発し、4勝11敗と大きく負け越した。22年シーズンから勝利数を五つも減らしたため、この成績だけを見れば減俸となってもおかしくない。ただし、柳選手は先発24試合中17試合でQSを達成し、QS達成率は70.8%を記録した(図表)。この数字は、セ・リーグ平均の53.6%を大きく上回る。しかも、防御率は22年シーズンの3.64に対し、23年は2.44と改善している。