一律のカラーがない講師陣とAI教材の活用

 ここまでお伝えしてきた特徴は、テキストの話が中心でした。四谷大塚は、授業や講師にあまり特徴がなく、穏やかな講師が多いです。

 また、AI(人工知能)を使った、「高速基礎マスター」というタブレットやスマホでの問題演習を行っています。AIが搭載されている学習プログラムで、問題の正解、不正解の結果によってふさわしい次の問題が表示されるというものです。

 これは四谷大塚の母体である東進ハイスクールを運営するナガセが大金を投じて開発したアプリケーションで、非常に強く推されています。

 ただ、ノルマを達成しないと、居残りや日曜日に塾に来ることを強制される教室もあるため、一部の生徒や保護者から「拘束基礎マスター」と揶揄(やゆ)されるなど不評を買っています。

 中身は良いものの、システムの使い勝手もいまひとつなので、使いこなせるかはお子さん次第です。「高速基礎マスター」をやると決めたら、親御さんが付き添ってサポートしてあげる必要も出てくるかもしれません。