米ペンシルベニア大学ウォートン・スクールでは今春、イーサン・モリック教授が学生に対し、彼らの作業の一部を自動化するという課題を与えた。モリック教授は、人工知能(AI)ができることを理解すれば、自分の能力に不安を感じるようになることを覚悟しなさいと、学生たちに話している。「実存的危機に陥らなければAIを使ったことにならない」と同教授。「眠れない夜が3晩続かないと」トップクラスのビジネススクールは、経営学修士(MBA)取得を目指す学生にAIを第2の頭脳として使うよう働き掛けている。雇用主がAI関連のスキルを持つ人材の採用を増やしているため、学生たちはそうした指導を受けたがっている。アメリカン大学コゴッド・スクール・オブ・ビジネスのAI重視の姿勢は並外れている。法廷会計学からマーケティングまで、新設もしくは改編された20のクラスでAIに関する教育を来年度から開始する。教授陣は今週、AIツールの利用・教授法に関する研修を始めた。
AI教育、米ビジネススクールが本腰
トップMBAプログラムで人工知能を活用するコースが新設されている
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