投資家が人工知能(AI)に浮かれるべきではないのと同じように、好景気への熱狂が行き過ぎることもあり得る。これまでのところ、特に米国で経済活動は相変わらず活発だ。消費者が浪費を続けており、今週発表された求人や工業製品に関する公式統計は予想を上回った。こうした状況が各国中央銀行による高水準の金利維持につながるとの懸念があるのは確かで、それが2日に米市場で株価が急落した理由だ。ただ全体として見れば、投資家は「良いニュースは悪いニュース」だと信じていない。具体的に言うと、金融緩和観測の後退にもかかわらず、S&P500種指数は1-3月期としては2019年以来の高いパフォーマンスを示した。