米バイデン政権の人質問題担当特使を務めるロジャー・カーステンス氏は、ロシアで拘束されているウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のエバン・ゲルシコビッチ記者と元米海兵隊員ポール・ウィーラン氏の解放を目指し、ロシアとの囚人交換交渉に向けて新提案を準備していると明らかにした。カーステンス氏は4日、ワシントンでの記者会見で「次回の提案をまとめようとしている」とし、「それは現在進行中だ。われわれは常に次の提案を模索している」と話した。ゲルシコビッチ氏は昨年3月29日、米国人ジャーナリストとして冷戦終了後初めてスパイ容疑でロシアに拘束された。エカテリンブルクを取材で訪れていた際にロシア連邦保安局(FSB)に身柄を拘束されて以来、モスクワのレフォルトボ刑務所で裁判を待っている。本人、WSJ、米政府はいずれもスパイ容疑を断固として否定しており、政府は不当拘束と認定している。