子どもが少し大きくなっても、親の悩みや不安は尽きません。今日もイヤな叱り方をしてしまったと、落ち込むことも……。きれいごとでは進まない子育てでうまく立ち回るために、23年間の小学校教師経験を含む40年超の実績のある教育評論家・親力アドバイザーの親野智可等:著『ずるい子育て』(ダイヤモンド社)に頼ってみませんか。本連載では、多種多様な子どもたちとその保護者に向き合って生まれた「親がラク&子どもが伸びる」一石二鳥のテクニックを紹介していきます。

片づけられない子を叱るのが徒労すぎる決定的理由Photo: Adobe Stock

片づけが苦手なら、創造力に期待する

片づけられない子を叱るのが徒労すぎる決定的理由イラスト:うのき(『ずるい子育て』より)

生まれつきの資質によるもの

 世の中には片づけができない人がたくさんいますが、それは親のしつけのせいではなく生まれつきの資質によるものです。同じ親に育てられたきょうだいでも得意な人と苦手な人がいるのがその証拠です。

 ミネソタ大学のヴォース教授の研究では、片づけができない人は、創造力が高い傾向があることがわかっています。

長所が伸ばせる

 葛飾北斎(浮世絵師)、坂口安吾(作家)、アインシュタイン(物理学者)、ピカソ(画家)や、起業家のスティーブ・ジョブズ、マーク・ザッカーバーグらも片づけが苦手だと知られています。私の知人や教え子でも該当する人は多いです。

 生まれつき苦手なことには目をつぶって、長所を伸ばしてあげてください。
 生まれつき苦手なことには目をつぶって、先に長所を伸ばしてあげてください。長所が伸びると、苦手なことも少し改善するかもしれません。改善しないまでも、目立たなくなるのはよくあることです。

※本稿は『ずるい子育て』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。