20代など若い時期からお金に関心に持つことは、これからの長い人生を不自由なく過ごし、やりたいことを実現していくために、非常に大切なことです。今後あなたがお金と上手に付き合っていくためにはポイントが2つあります。1つめのポイントは、お金に関する知識を生涯にわたって身につけていくこと。2つめのポイントは、お金に困らない生活をするために身につけるべき生活習慣を守ることです。本記事は『好きなことを我慢しないで100万円貯める方法 20代女子のためのお金の基本』（井戸美枝著、幻冬舎）から一部抜粋・編集したものです。
20代に一番大事なのは稼ぐ力をつける「自己投資」
みさき：最近、「20代から投資を！」って話をよく耳にします。それってお金を貯めないとダメっていう意味ですよね。
井戸先生：20代というのは、その後の長い人生で後悔しないためのキャリアの土台を作り上げる大切な時期です。何より、お金はそのために使うのが大事。そもそも貯蓄や投資をするにはお金が必要ですよね。20代はお金を「稼ぐ力」を身につけるために、まず自分に投資することが大事なんですよ。
みさき：今の仕事も向いているのか自信がないのに、自分の何に投資したらいいのか、イメージが湧きません。
井戸先生：20代はまだ人生経験が浅いから、みさきさんのように自分が何をしたいのか、どんな仕事が向いているのか、よくわからない人も多いでしょう。だからこそ人生の道筋を決めるために働き、さまざまな経験を積んで、自分の世界を広げることが大切。「多少の失敗は許される」特権世代でもあるので、恐れずに気になることにどんどん挑戦する気持ちが大切です。
みさき：社内で新しくスタートするプロジェクトが気になっていて、チャレンジしようか迷っているんです。
井戸先生：いいですね！職場でワンランク上の仕事を任せてもらえるよう、自分から働きかけるのは大事なことです。新しいチームに入って出会いもあるでしょうし、プロジェクトの進行でさまざまな経験もできるでしょう。仕事に熱心に向き合えば、自然と意欲が湧いてきて、周りの人からの評価も得られるようになりますよ。
みさき：勇気が湧いてきました！ チャレンジしてみます！
もえ：私はまだ駆け出しのWebデザイナーなので、取引先との交渉の場などでのコミュニケーションには気をつかっています。でも、今頑張れば必ず将来の自分のためになると思うので、今のうちに仕事の基礎能力を高めておこうと思っています。
