食費、医療費、被服費……健康維持でさまざまなメリットが

3 体重計に乗るのをやめない

 かつて、太めの体形は富や豊かさを示すものだった。しかし、今やその認識は変わった。現代の富裕層が健康維持にお金をかけていることはよく知られているし、筆者が知っている貯め上手な主婦たちもスリムな人ばかりだった。

 貯め上手な主婦は食費節約の達人でもあり、健康に気を配ったバランスのいい料理を手作りしているもの。外食ばかりだとお金は貯まりにくいし、健康面も心配になる。

 体重計に乗ることは健康管理の第一歩だ。肥満が疾病リスクを上げるのは周知の話で、改善のためにスポーツジムに通うお金やら医療費やらがかかることになる。被服費の節約としても、体形を維持していれば大きめサイズの服に買い替えなくて済む。

 一定の体重をキープするように気を配ることは、節約面と健康面に効果があるといっていい。よく「貯蓄とダイエットは似ている」と言われる。どちらも積み重ねが大事であり、一気に痩せようとしても難しい。家計簿で現状を知るように体重計で体重を把握して、食生活の内容をチェックし、バランスのいい健康な体形をキープする。

 しかし現実を見たくない人は、家計の収支も今の体重からも目をそらしてしまう。どちらも、手遅れになってからでは改善は難しくなるばかりだ。