利用明細の電子化で、毎月のチェックが億劫に?
2 カードの利用明細、紙での送付をやめない
キャッシュレス化が進み、ネットショッピングも増えている現在、カード決済の量が現金以上という人も少なくないだろう。財布の中身が減らないカード決済は、現金よりもお金を払った意識が低くなるもの。だからこそ、毎月の利用明細をチェックして、どれだけ支出したかを実感することが欠かせない。
もちろん、翌月の引き落としまでに十分な残高があるかの確認も大切だ。「カード赤字」は貯蓄の最大の敵だからだ。
今どきは利用明細の電子化が進み、クレジットカード会社もオンライン確認を推奨している。しかし、FPなどお金の専門家からも「手数料を払ってでも紙の明細のまま受け取っている」という声をよく聞く。合計額を見るだけならオンライン明細でも変わらないが、レシートと付き合わせたり、マーカーでチェックしたりするなら紙の方が便利だろう。
そもそもオンラインだとパスワードなどの入力が面倒で、しばらくチェックしてないという人もいるのではないか。
細かく明細を見るべき理由としては、このところ深刻化しているカードの不正利用対策もある。偽メールやSNSによるフィッシングでカード情報を盗まれる被害は後を絶たず、気づかぬうちに不正利用の被害に遭っている場合も。
カード会社は補償の対象となる期間を定めており、紙の利用明細は毎月送られてくるので気づきやすいが、オンラインだとサイトへのアクセスを怠っているうちに手遅れになることも。紙の明細発行には100円ほどかかるカード会社が多いが、お金への意識が高い人ほどあえて紙での送付をやめないようだ。