自分にかけるお金を削ると節約がストレスになる
5 身だしなみに気を配るのをやめない
貯めるお金を捻出するために、美容費など身だしなみにかけるお金を節約しようと考える人もいるだろう。洋服もバッグも時計も、すべてハイブランド品でそろえていたら、もちろんお金はいくらあっても足りない。ただし、自分にかけるお金を削り続けてしまうと、「何のために貯蓄しているのだろう」と、節約がストレスになってしまう。
鏡に映った自分が「ビンボーくさい」と見えたら黄色信号だ。マイナスのオーラをまとっている人と思われ、周囲からも敬遠されてしまうかもしれない。ますます貯めることが楽しくなくなってくる。
人は見た目によって、相手を信頼するかどうか判断しがちだ。仕事でもプライベートでも、人が寄ってくる人でないとお金も寄ってはこない。髪をきれいに整え、清潔感のある身なりをし、笑顔で話すことは、それほどお金をかけなくても可能だ。「なんとなくビンボーくさくて元気のない人」に見えないように、身だしなみには気を配りたい。
6 お金に対する好奇心を持つのをやめない
お金を貯めている人は、お金に関心がある。当たり前のようだが、「お金のことは詳しくなくて」「経済は難しいからよくわからない」という人にお金持ちはいない。お金に興味があるから勉強もし、知識を得、失敗の経験もしながら前向きに貯めていけるのだ。
逆にあまり関心がない人は、「給料がもっと増えれば」「宝くじが当たれば」と夢を見ているだけで、いつまでも貯蓄は増えていかない。お金や経済のことを知りたいという好奇心を持つことが、資産形成につながる知識や体験を培ってくれる。
また、お金を貯めるために大切なことは、長く働き続けることだろう。いくら大きな資産を持っていても、日々減っていくだけだと人は不安になる。お金を使うことが楽しくなくなる。定期的に収入が入ってくるからこそ、楽しく使うことができる。老後でも体力が許せば働き続けたほうがいい。働き続けるためにも重要なのが、現状維持ではなく変化に向き合う姿勢だと聞く。
いつまでも好奇心を持ち、変化を恐れず、社会とつながり続けることが、お金以上に豊かな時間を与えてくれるのではないだろうか。