家族同士でお金の話をして「貯める目的」を共有
4 家族旅行をやめない
「お金が貯まる家は家族の仲がいい」というのが、貯まる家庭を見てきた実感だ。たとえ年収1000万円以上のパワーカップルでも稼いだお金は自分が使うのが当たり前、相手が貯めているだろうと他力本願になってしまうと貯蓄は増えない。
また、夫婦の片方ががっちり貯めていても、もう片方が浪費家では困る。家族同士でお金の話ができることが一番大切だ。また、何のために貯めるのかという目的を共有することも欠かせない。マイホームのため、教育費のため、老後のためももちろんだが、やはりお金は楽しみのために使う方がモチベーションが上がる。
家族旅行を計画し、どこに行こうか、そのためにいくら貯めようかという共通目的があれば、家族でお金の話もしやすいだろう。実際に貯蓄習慣が身に付いている家庭では、家族旅行のための積み立てをしていることが多かった。
子どものいる家庭ならぜひ参加させて、小銭貯蓄をさせてみたり、節電や節水に協力させるのもいいだろう。ただただ節約しようでは不満がたまってしまうが、楽しい旅行という目的があれば、家族も協力しやすいし、気持ちも前向きになる。
その代わり、旅行が実現したら思い切り楽しむこと。それが次回の貯蓄へのモチベーションにもつながる。ただなんとなくではなく、実現したい目的を持つ方がお金は楽しく貯められる。子どもにもそれを教えてあげられるのではないか。