二大ドラッグストア統合で暮らしが変わる!「ポイント」「PB商品」…「安さ」はどうなる?ドラッグストアでは「ポイ活」も欠かせない  (写真はイメージです)Photo:PIXTA

薬だけでなく、食品や日用品が安く買えるドラッグストアは、今や、我々の暮らしになくてはならない存在だ。そんなドラッグストアの業界最大手と2位が経営統合に向けた協議を始めた。統合が実現したら、日頃お世話になっているPB商品や、貯めているポイントはどうなるのか。消費者に与える影響を考えてみたい。(消費経済ジャーナリスト 松崎のり子)

薬だけでなく、食品も安く買える家計の味方

 物価高騰が続く中で、消費者が驚くニュースが飛び込んできた。

 ドラッグストア業界最大手のウエルシアホールディングスと、第2位のツルハホールディングスが経営統合に向けた協議を開始したという。 

 これには前段がある。ウエルシアHDの親会社であるイオンが、それまでツルハHDの主要株主だった投資ファンドから株式を買い取るとの報道が出たのが2024年1月末。「いずれはウエルシアとツルハドラッグの統合も?」とささやかれてから、わずかひと月あまりのスピード展開だ。統合が実現すると、我々消費者にどんな影響が出ると考えられるか、整理してみたい。

 ドラッグストアといえば、薬だけでなく暮らし回りのものが安く買える家計の味方というべき存在だ。特に大手ドラッグではプライベートブランド(PB)商品に力を入れており、お買い得価格が多い。

 また、物価高に苦しむ消費者にとって、食品が安く買えるのもありがたい。ドラッグストアにおける食品の売り上げは、今や全商品カテゴリーの約3割近くを占めているといい、節約達人の間ではスーパーではなくドラッグストアで買うのが常識となっている。24時間店舗もあり、コンビニやスーパーの強力なライバルなのだ。

 さらに、節約に欠かせないのが「ポイ活」である。各ドラッグストアでは、自社ポイントや共通ポイントが貯まり、それを使って買い物ができる。それぞれポイントがオトクに貯まる日や、割引デーなどを設けており、それを狙ってまとめ買いしている人も多い。

 ウエルシアとツルハが統合となると、現在のPBやポイントはどうなるのか。そこが気になる人は多いはずだ。