英半導体設計大手アームは、スマートフォンの消費電力を最小限に抑え、バッテリー寿命を延ばす方法を開発したことで名を成した。レネ・ハース最高経営責任者(CEO)は、人工知能(AI)アプリケーションにおいてもエネルギー効率の追求が必要不可欠だと指摘する。ハース氏は9日、インタビューに応じ、米オープンAIのチャットボット(自動会話プログラム)「チャットGPT」などのAIモデルについて、電力への「飽くなき需要がある」とし、「情報を収集すればするほど賢くなるが、賢くなるために情報を収集するほど、より多くの電力が必要になる」と語った。また、エネルギー効率が改善しなければ「2029年末までにAIデータセンターは全米の電力需要の20~25%を占める可能性がある。現在はおそらく4%かそれ以下だ」とし、「正直なところ、とても持続可能とは言えない」と述べた。