小さな挑戦で成功を収めよう
この研修医に限らず、人はミスや失敗を何度も繰り返すと、「自分は何をやってもダメだ」と、だんだんと新しいことに挑戦することを恐れるようになります。しかし、そんな状況であるほど、小さな挑戦と成功が重要なのです。
一度も旅行をしたことがない人に、「ひとりで海外旅行してこい」と言っても難しい話です。しかし、まだ行ったことのない近場に友人と旅してこいと言えば、チャレンジのハードルはぐんと下がります。そうやって何度か小旅行を繰り返していくうち、もっと遠くへ行ってみたいと思うようにもなり、その後はひとりで海外旅行に行く勇気も芽生えるはずです。
このように小さい挑戦で成功を収めると、次の挑戦へのハードルが下がります。また、成功の可能性が高まっているので、たとえ失敗してもそれは成功への一過程であると考えられ、次の挑戦に向き合えるようになるのです。
こうして見ると、人生とは、行動して感じ、考えることのようです。つまり、すべて経験であり、それ以上でも以下でもありません。経験が多ければ多いほど、人生が豊かになるのは言わずもがなです。
（本原稿は『もし私が人生をやり直せたら』から一部抜粋、追加編集したものです）
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「人生の残り時間」を後悔なく生きる43のヒント
“どんな真面目に生きていても、不幸に見舞われることがある”
42歳でパーキンソン病に侵された精神科医は、人生に何を見出したのか？
愛と別れ、夢、仕事、幸福、孤独、人間関係
語りかけるような文章が疲れた心を癒してくれる。
【本書のもくじ】
chapter 1
30年間、精神分析専門医として働いてわかったこと
chapter 2
患者たちに言えなかった、今だからこそ話したいこと
chapter 3
パーキンソン病の私が、楽しく生きている理由
chapter 4
40歳で知っておきたかったこと
chapter 5
もし私が人生をやり直せたら
