2Bの鉛筆は京セラの知恵?
注文は、手書きである。サイゼリヤが採用している方式ともいえる。これならオーダーミスも起きない。鉛筆も2Bだ。筆圧のない人でもはっきりと文字が読める。このあたり、京セラというメーカーで培われた知恵が生かされているようにも感じた。
店のつくりも、キッチンをカウンターが囲う形だ。レジはカウンター内の一番出入り口に近いコーナーにある。奥に10人ほど座れる、畳敷きのテーブル席がある。このテーブル席に一番近い場所に、従業員がカウンターから外へと出入りできるようになっている。
当たり前のような配置と言われればそうかもしれないが、非常に計算し尽くされた配置だ。カウンターが中心となっているので、お客の人数のばらつきに対応しやすく、キッチンからテーブルの配膳、清掃もできる。レジ打ち、調理も含めて、複数の業務をこなすこともできるので、少人数での店舗マネジメントが可能となっている。
お客にとっても、店員の動きや調理がカウンターから見ることができる。私のように初めて入る店舗への警戒心が異常に強い人間には、キッチンまでちゃんと見えるのは非常に安心感があった。
スタッフ全員の顔などもしっかり見ることもできた。この王将は、全飲食店が見習ってほしい神配置といえるだろう。スタッフからしても互いに助けあることのできる働きやすい環境のように思った。