王将Photo:Diamond

新型コロナウイルス禍が過去のものとなりつつあるが、多くの業界においてコロナ前への完全な逆戻りは起きず、新たな事業環境に突入している。そこで上場約50社、15業界における月次の業績データをつぶさに見ると、企業によって業績の明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「【月次版】業界天気図」。今回は、2023年10月度の専門飲食店編だ。

値上げの波にうまく乗っているのはどこ?

 専門飲食店の主要3社が発表した2023年10月度の月次業績データは、以下の結果となった。

◯餃子の王将(王将フードサービス)の既存店売上高
 10月度:前年同月比105.5%(5.5%増)

◯鳥貴族の既存店売上高
 10月度:同115.6%(15.6%増)

◯いきなり!ステーキ(ペッパーフードサービス)の既存店売上高
 10月度:同105.6%(5.6%増)

 3社いずれも前年実績を上回っている。特に、鳥貴族の増収幅は15%を超えている。

 飲食店業界は、原材料価格や人件費、物流費、水光熱費などの上昇を受けて、相次ぎ値上げしている。次ページで、各社の過去約4年分の月次業績の推移をデータで振り返り、大きなダメージを受けたコロナ禍からの回復度と値上げの関係性について分析してみよう。すると、値上げしても客離れせずに業績好調をキープする会社と、そうでない会社の明暗が浮き彫りになった。