「名店ほど外観がボロボロ」
さて、ここからが本題である。筆者は、この稲盛和夫氏が創業メンバーと言ってもいい鹿児島県にある「餃子の王将」へ、先日、行ってきた。餃子の王将・中町店は、鹿児島市一の繁華街「天文館」にある。入ったのは土曜の午後2時頃だったが、行列ができていた。
まず外観を見ていただきたい。
餃子の王将の店舗は、既存のフランチャイズと比較して、お世辞にもきれいな外観とは言えない場所も多い。筆者が学生時代に通った京都の出町柳の餃子の王将も外観はきれいではなかった。
それにしても、という感じである。ボロすぎて、異様な存在感を放っていると言っても過言ではない。しかし、行列ができているのである。あとで地元のタクシー運転手に聞くと、鹿児島では「名店ほど外観がボロボロという説」もあるらしい。
飲食店に必要なものは、味と値段と提供までのスピードだと考えれば、その目的のみの達成を狙っているとも言える。