でもこれは、親から見た性格であって、本当の性格であるとは限りません。

 ゆえに「本当の自分」を取り戻すことが必要です。

 それには、「うまくいったこと」「人からほめられたこと」などをノートに書き出す習慣を持つといいでしょう。

 ノートに書き出していくうちに、「自分という人間は捨てたものじゃない。なかなか見どころがある人間だ」ということに気づき、自信になります。

 その自信が、「くじけやすい人」から脱却するための力を与えてくれます。

<くじけない心をつくるポイント>
ほめられたことを書き出して、自分に自信をつける。

過去のつらい経験を元にポジティブに生きる
困ったら人に相談して完璧を目指さない

 現実にあった過去の失敗を、完全に忘れ去ることは不可能でしょう。

 しかし、「その経験に対する考え方を変える」ことはできます。

「過去、失恋した」という経験を「なかったことにする」ことはできません。

 事実は事実として永遠に残ります。

 ただ、それに対する考え方を変えることはできます。

 たとえば、「失恋して、とても辛かった、自尊心を傷つけられて、非常に落ち込んだ」という思いを引きずっている人がいたとします。

 その人はきっと、新しい恋愛に消極的な気持ちになってしまうこともあるでしょう。

 好きな人ができても、「あの時のように、また、辛い思いをしたくない」と、気持ちがくじけてしまうことでしょう。

 失恋の事実は変えられませんが、その「失恋した」という経験に対する考え方を変えることはできます。

「失恋は、いい経験だった。人の心の痛みが理解できるようになった。この経験を生かして、今後、いい恋愛ができるに違いない」などと、ポジティブに考えてみるのです。

 このようにネガティブな考え方から、ポジティブな考え方に変えることができれば、自分の人生に対してもっと前向きになれます。

 新しい恋愛に対しても、気持ちがくじけてしまうことなく、もっと積極的に行動できるようになるでしょう。

<くじけない心をつくるポイント>
ネガティブ思考からポジティブ思考に切り替える。

 困ったことがあった時、一人で抱え込んで悩み続ける人がいます。

「自分の問題で、他人に迷惑をかけたくない」という理由です。

 責任感、そして、人への思いが強いからなのでしょうが、こういうタイプの人は「くじけやすい人」であることが多いようです。

 自分一人で問題を抱え込んでしまうと、結局は、いい解決策が見つからないまま、その問題がますます大きくなっていくケースも多いからです。そのため、その人も気持ちがくじけてしまって、お手上げ状態になってしまいます。