不服そうな女性写真はイメージです Photo:PIXTA

病気や事故、職場での人間関係、会社の倒産など、ストレスの大きな事象は、いつ、誰の身にも起こりえます。人生を健やかに生きるには「なんとかなる」と思うことが大切だとストレスマネジメント専門家の舟木彩乃氏は言います。今回は、ストレスに対処する力「首尾一貫感覚」について解説します。

※本稿は、舟木彩乃『「なんとかなる」と思えるレッスン 首尾一貫感覚で心に余裕をつくる』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を抜粋・編集したものです。

人生はストレスの連続

 働いていると、いろいろなことがあります。

・職場の人間関係が悪く、気をつかうことが多くてつらい
・上司の言うことがコロコロ変わってふりまわされる。もうイヤ
・やることがいっぱいで残業続き。仕事に追われる毎日に疲れた
・部署が異動になってから、仕事がつまらない。この先が不安
・昇進したものの、部下のマネジメントや売上目標のノルマがきつい

 こうした状況や環境にストレスを抱え込む人も多いのではないでしょうか。

 仕事をするうえで、ストレスとなることはたくさんあります。「ストレスなんて何もない」なんていう人のほうが圧倒的に少ないでしょう。

 隣の人の雑談している声がうるさい、上司の書類チェックが細かすぎるといった日々のちょっとしたストレスから、「職場の人間関係が殺伐としていてつらい」「会社から責任の重い仕事をまかされ、休みがとれない」といった大きなストレスまで、私たちの仕事はストレスの連続といっても過言ではありません。

 できれば、こういったストレスにうまく対処して、落ち込みすぎたり、心や体の健康を損なったりすることなく、仕事をしていきたいと思いませんか。

 そんなストレスにうまく対処するのに役に立つ力が、「首尾一貫感覚」です。