年間5%値下がりする状況はあったのか

 現在から24年前に遡り、2000年以降の日本の不動産価格が下落した時期は2つあります。1つ目がリーマンショック、2つ目が東日本大震災です。どれくらいの期間でどれくらい下がったかというと

・リーマンショック…6・3%(2008年5月~2009年4月)
・東日本大震災…0・9%(2011年1月~2012年2月)

と、この時期においても、1年間で5%の下落とはなってないのがわかります。

不動産価格指数

 もちろん、データの切り出し方によっては局地的にそれ以上の下落幅が見られたタイミングもありますが、同等の期間で価格が戻っていることもわかります。

 結果としてわかることは、リーマンショックのような大きな出来事で住宅価格が一時的に下落した瞬間を狙う場合のみ、待つのもありであることがわかります(それでも、賃料支払と大きな差は出ない)。

 ただ、それ以外であれば早く買ったほうが正解です。この過去実績がわかっていれば、「値下がりを待っている」と考えることがいかに合理的でない判断を下しているかわかるでしょう。同時にこの事実を把握した皆さんは、強い意志を持って住宅購入プロジェクトのリーダーとして、心に灯をともしていってください。