内見時も「いい営業」か「悪い営業」かは見抜ける
さらに知るべきはスタンス面です。不動産取引ではどうしても情報の非対称性があり、営業やエージェントのほうが住宅取引については当然詳しく、顧客をリードする場面が多くなります。
しかし、それでも真に顧客のために動ける担当かというのを見抜ける質問を紹介しましょう。
質問:内見後、イマイチだった物件について、自分が意見を言う前に「どうでした?」と聞く
内見をしていれば、誰もがイマイチな物件に出会います。情報サイトで見たときはよさそうに感じたが、日当たり重視の割に実際は暗かった、部屋からの眺望が聞いていたより悪かったなど、言い出せばきりがありません。やはり行ってみないとわからない部分はあります。むしろ、そういったことを確認するために内見に行くのです。
もし皆さんが、内見した物件に対して、「イマイチだな……」と思った際、まだ不動産営業に100%の信頼が置けていない場合は、自分が感想を言う前に、「この物件どう思います?」と問いかけましょう。
そのときに、「いやー、いいんじゃないですか? 駅からも一番近いですし」のように、自分が重視していると伝えている点が満たされていないにもかかわらず、物件に肯定的な意見を述べてくる人は要注意です。
こういった人は顧客のことをプロとしてサポートできていません。また、その物件の営業をするだけの担当者であれば、もっと手数料の安い会社の担当者を選んだほうがいいでしょう。
逆に、
「資料上はいいと思ったんですが、○○なのでおすすめできないです。次行きましょう」
「先方の担当から○○だと聞いていたんですが、行ってみたら違いましたね。事前に見抜
けず申し訳ありません」
「○○なので優先順位は下がるかと思うのですがどう思いましたか?」
のように、皆さんの目線に立って正直に意見を述べてくれる、そして意見のすり合わせを
してくれる人はいい担当者であることが非常に多いです。