(2)人に認められたい

 上司や同僚やお客様に評価されたい。できれば出世したい、給料が上がってほしい。次の仕事も依頼してほしい。そのために自分をアピールしなければならない、と多くの人が思っています。

 話がうまい人ほど評価されやすいと思い、話し方を磨こうとするわけです。

 しかし、話がいくら上手でアピールしていても、評価されていない人はたくさんいます。認めてもらおうと、空回りしてしまう人もいるでしょう。

 ですので、話し方だけでなんとかしようとする必要はありません。

 話し方がうまくなくても、自分の成果や貢献がしっかりと相手に伝わり、きちんと評価されれば良いのです。

(3)人を動かしたい

 チームリーダーや管理職になったら、部下に能動的に動いてもらいたいと思うものです。また、プロジェクトを動かすために、上司やお客様を説得しなければならない場面も出てきます。

 営業マンであれば、お客様に商品やサービスの魅力をどう伝えるか、日夜、苦労されていることと思います。

 また、フリーランスや起業家の場合は、周りの仲間に助けてもらいながらビジネスを成り立たせる必要があります。一人でできることは限られているからです。

 こういった必要性に駆られて話し方を磨こうと考えるわけです。

 しかし、表面的な話し方のテクニックでは人は動かせません。

 大事なのは人の心を動かすことであり、話し方はそれを実現するためのツールの1つにすぎません。

 いかがでしょうか?

 あなたがうまく話せるようになって手に入れたかったことは、これら(1)(2)(3)のどれかに当てはまると思います。

 そして、目的が明確になれば、あなたはだんだんと話し方コンプレックスから解放され、自分の望む本当の目的にしっかり向かっていけるようになります。

 今の話し方のままで、今のあなたのままで、理想の人生を手に入れましょう!

「ルーツ」と「ゴール」で
自分のキャラ設定が見える

 自信が持てる本質的なキャラ設定はどうすれば良いのでしょうか?

 やり方は簡単です。ただ2つの要素を明確にするだけです。

 それは、「ルーツ」と「ゴール」です。

「自分のアイデンティティとは何か?」なんて深く考えなくても、この2つを明確にするだけで基本的には十分です。