口下手なのに人から好かれる!「キャラ設定」の“2つの極意”とは?写真はイメージです Photo:PIXTA

周囲から信頼され、自分も自信が持てるようなコミュニケーションを取るにはどうすればいいのか。そこでキーになるのは「キャラ設定」だ。自分のキャラの設定方法とは。本稿は、今井孝『誰でもできるのに9割の人が気づいていない、話し方・つながり方』(幻冬舎)の一部を抜粋・編集したものです。

話し方で最も重要な
「キャラ設定」とは

 話し方は単なるツール、つまり手段であり、無理にうまくなる必要はありません。

 では、本当に重要なポイントとはなんなのか?

 それは、一言で言えば、「キャラ設定」です。

 実は、自分自身のキャラ設定を間違えなければ、格上の人に対しても、新しい場所に行っても、居心地の悪い思いをしなくてすみます。

 話し方に苦手意識を感じることがそもそもなくなっていきますし、今まで通りの話し方でコミュニケーションがうまくいくことを実感できることでしょう。

 口べたでも理想の人生を手に入れている人は、自分のキャラ設定が明確になっているということです。

今の話し方のまま
理想の人生を手にいれる

 話し方が単なる手段だとしたら、あなたはその手段を使って、どんな目的を達成したいのでしょうか?

 多くの人は、ただなんとなく「話し方がうまくなりたい」と考えています。しかし、目的があいまいであれば得るものもあいまいになります。

 ですので、まずは改めて目的を明確にしてみましょう。

 そのほうが数倍も理想に近づきやすくなります。

 人が「話し方がうまくなりたい!」と思った時、本当の目的を突き詰めていくと、次の3つのどれかに当てはまります。

 1つ目は、居場所が欲しい。

 2つ目は、人に認められたい。

 3つ目は、人を動かしたい。

 それぞれ、どういうことか見ていきましょう。

(1)居場所が欲しい

 これは、人間の根本的な欲求の1つである「所属の欲求」です。

 誰でも孤独は避けたいものです。職場でみんなが楽しくしゃべっているのに自分は入っていけない時、いたたまれない感じがしますよね。初めての場所やパーティで疎外感を覚えるのも同じです。

 こんな時、誰かと話せれば、「自分はここにいていいんだ」と感じられるわけです。

 逆に言えば、受け入れられていると感じている人は無理に話そうとしません。居場所があれば、話し方で悩むこともないわけです。

 自分の居場所を作るということは、表面的な話し方のうまさの問題ではなく、その場における自分自身の役割をどう認識するかのほうが大きな影響があります。