「2025年度からの実施を視野に国が推進しているのが、『第3子以上大学無償化』です。3人以上の子どもがいる世帯の大学生などを対象に、最大年額70万円の給付が受けられることになるそうです。しかも所得制限を設けないで、扶養する子どもが3人以上いる世帯では、第1子から無償化の対象になります。

 ただし、第1子が卒業後に扶養から外れると、扶養する子どもは2人になり支援の対象外になるので、今から確認しておく必要があります」

若者夫婦世帯の救世主
住まいの2大目玉政策

住まいの目玉政策は2つある。「子育てエコホーム支援事業」と「住宅省エネ2024キャンペーン」だ。

「子育てエコホーム支援事業」(https://kosodate-ecohome.mlit.go.jp/)は、若者夫婦世帯または子育て世帯を対象に、高い環境性能を備えた長期優良住宅なら最大で1戸あたり100万円の補助金が受け取れる。

「若者夫婦世帯」とは、申請時点で夫婦であり令和4年4月1日時点でいずれかが39歳以下の世帯を指す。また、「子育て世帯」は令和5年4月1日時点で18歳未満の子どもがいる世帯(※2)など、支給対象は限られている。

「建築価格が高騰しているので、少しでもコストを抑えたいと思う人も多いでしょう。ただし、注意が必要なのは、制度が利用できる事業者が決まっているので、この制度を利用して家を建てたい、リフォームをしたいと思ったら、住宅メーカーや工務店が『エコホーム支援事業者』かどうか、ホームページで確認することが先です。エコホーム支援事業者が申請を行い、補助金を受け取ります。他の補助金と併用できないケースもあるので、近くのエコホーム支援事業者に相談しましょう」

 住宅のリフォームに関しては、子育てや「若年夫婦世帯」以外の世帯も利用できる。さらに、住宅の断熱性を高めるために窓のリフォームを支援するのが「先進的窓リノベ2024事業」。断熱窓への改修を促すため、一戸あたり5万円から最大200万円までの補助が受けられる。

(※2)工事着手が令和6年3月末までの場合は令和4年4月1日時点で18歳未満でも対象