プロなら買わない物件の特徴その2 「旧旧耐震基準の物件」

 建物の耐震を決める基準は主に次の3つの時期に変わっています。

 新耐震基準:1981年6月以降の建築確認で適用されていた基準
 旧耐震基準:1981年5月以前の建築確認で適用されていた基準
 旧旧耐震基準:1971年6月16日以前の建築確認で適用されていた基準

 旧耐震物件もかなり注意は必要ですが、旧旧耐震物件はまずやめた方がいいです。理由は2つあります。

 1つ目は、そもそも危ないからです。これは言わずもながなでしょう。対策をすればいいところでもありますが、限界はあります。リスクは非常に高いです。

 2つ目は、銀行がそもそもお金を貸してくれないという点です。もし皆さん自身は「現金で買うから大丈夫」となっても、もし売るとなった場合、次に買う人はローンを組むことがほとんどです。そのときにローン審査に通らないため、かなり売りづらくなってしまいます。

 近年、築古をリノベーションするのが流行していますが、最低限のボーダーラインを引いておくことは非常に大事です。こういったことを説明せずに「リノベ済みです!」ときれいな内装写真を見せて物件を販売しようとしてくる営業担当もいるので気をつけましょう。