対話型AI(人工知能)「チャットGPT」を手掛ける米オープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)ら投資家は、AIデータセンターの旺盛な電力需要に対応しようと、太陽光発電とエネルギー貯蔵についての斬新な発想に期待している。アルトマン氏やベンチャーキャピタル(VC)のアンドリーセン・ホロウィッツ氏は、大型データセンターへのクリーンエネルギーの提供を目指して設立された米エクソワット(Exowatt)社に2000万ドル(約31億円)を出資した。電力はAI業界の火急の課題だ。電力不足は成長の足かせになりかねない。AIデータセンターの電力需要の急拡大がクリーンエネルギーへの移行を遅らせる恐れもある。電力会社が需要を満たすために石炭や天然ガスの発電所を稼働させ続けるとみられるためだ。