教材の選び方「二大ポイント」
――外国語を学ぶとなると、「教材」が欠かせないと思いますが、教材選びのコツを教えてください。
教材選びには、大きく二つのポイントがあると思います。
一つは、実用的なフレーズを体得できるかどうか。
「このフレーズどこで使うんだろう」とか「これ覚えて意味あるのかな」というフレーズが多いと、学習のモチベーションも保ちにくいし、楽しくないですよね。反対に、自分が使うイメージがわくフレーズは実際に使えますし、言語が身に付く実感も強く持てると思います。
もう一つは、スピーキング・リスニング・リーディング、この三つのスキルを一つのツールで学べるかどうかです。
例えば、物語文が出てくる教材であれば、それを読むことがリーディングの練習になるし、音声が付いていれば、リスニングもできます。音読することでスピーキングの練習にも活用可能です。
リスニングはこれ、リーディングはこれというように分けてしまうより、一つのツールで完結したほうが続けやすいと思います。
英語学習にイチオシのYouTubeチャンネルは?
――先ほど挙げていただいたAnkiのように、デジタルツールも学習に駆使されているんですよね。ご著書でもいろいろなツールを挙げられていました。
そうですね。中でも、よく使っているのは、Pimsleur(ピンズラー)という言語学習アプリです。
先ほど挙げたよい教材のポイントが、まさに当てはまっています。実用的なフレーズが学べて、リスニング・スピーキング・リーディング、それぞれの練習に役立ちます。
ただ、このアプリの解説言語は英語で、「英語をベースに他言語を学ぶ」ものなので、そこのハードルが少し高い方もいるかもしれません。